植生による法面保護工の1つで、法面の土壌硬度が硬く、
種子散布(吹付)工では発芽が望めない箇所、または岩砕ズリの箇所に施工します。
種子散布(吹付)工の使用材料に、緑化基盤材(バーク堆肥)が追加されます。
使用機械は同じですが、吹付厚を1cm〜3cmで吹付けます。
種子の配合は、土壌 土質 風土 気候などを考慮し決定します。
一般的に種子散布(吹付)工よりも高い発芽率が望めるとともに、
法面表面の浸食(エロージョン)防止にもなります。
客土吹付工 詳細情報
• 代表的な種子
・トールフェスク
・クリーピングレッドフェスク
・ホワイトクローバー
・バミューダグラスなど
施工方法 |
主にポンプを用いて高粘度スラリー状の材料を厚さ1〜3cmに吹付ける。 |
材料 |
基材 |
現地発生土、砂質土、バーク肥料、ピートモス等 |
浸食防止剤
又は接合剤 |
高分子系樹脂、合成繊維等 |
種子 |
草本類、木本類 |
肥料 |
緩効性肥料(山型)、PK化成肥料、高度化成肥料(草本導入時)
※山型肥料とは N(窒素):P(リン):K(カリウム) の配合がN<P>K となっているもの
※PK化成肥料はNがほとんどないもの |
補助材料 |
繊維ネット、金網等(急勾配もしくは転石等がある場合) |
適用 条件 |
耐降雨強度 |
10mm/hr程度 |
期間 |
1〜2ヶ月程度
※導入した植物が発芽・生育するまでを想定 |
地質 |
主に土砂(土壌硬度23mm以下)及び礫質土の盛土・切土法面
に用いる。 |
勾配 |
1:0.8より緩勾配
※地質、気象、使用植物、浸食防止剤により適用範囲は多少の差異が発生 |
備考 |
・吹付厚は、緑化目標や適用条件により設定する。
・緑化目標により、遷移を進めるための除伐や追肥等が必要となる場合がある。
・種子の代わりに森林表土を用いる表土利用工や、伐採木や抜根材等の建設副産物を有効利用することが可能である。 |
使用機械 吹付車 |
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